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お洒落で使いやすい土間が決め手! 注文住宅で快適な暮らしを実現する方法とは?

2023.02.03

最近、「土間のある家」が人気です。土間というと昔の日本家屋を想像し、なぜ人気があるのか分かりづらいかもしれません。ですが、土間のある家には暮らしやすさを体感できる魅力がたくさんあります。今回は、土間のある家のメリット・デメリットについてご紹介します。

1.土間とは?

「土間」というと、なんだか古いイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。日本の昔ながらの家や古民家の「土間」は玄関と居室などの間に、土を押し固めてつくられていました。家の“外”と“内”の中間にあって、台所や作業場として使われてきた歴史があります。ですが、ここ最近は新築やリノベーションで土間空間を取り入れる住宅が増えてきています。土ではなく、コンクリートで仕上げたりタイルを貼ったりしてお洒落でカッコいい空間を演出しています。

土間は屋内にもかかわらず、靴を履いて歩くことができるので、屋内にいながら屋外のように過ごせるのがポイントです。

2.土間のメリット

屋内にいながら土足で、しかも多少は水にぬれても大丈夫ということで、アウトドア用品を収納したり、作業場としても重宝します。

2-1.収納スペースとして活用

アウトドアで使うものは、屋外に収納するのがベストかと思いきや、必ずしもそうとは言えません。天気や時間帯によっては屋外の収納スペースに行くのが面倒など、家の外に出ないといけないことで不便さを感じることもあります。

そんなときに便利なのが、家の外で使うものを片付けられる土間収納です。

小さなお子さんがいる方はベビーカーや三輪車、子どものお外用の遊び道具。ペットがいるご家庭では、散歩用品やペットのエサなど。お出かけ時に毎回使用するもの、家の中には持って入れないけど屋外に置きっぱなしにしたくないものなどを置く場所として役に立ちます。

またアウトドア愛好者ならキャンプやバーベキュー用品、スキーやスノーボード、ゴルフバッグなどのスポーツ用品、ガーデニング用品などを収納する場所としても重宝します。

その他、バイクや自転車を停めておくのもよいでしょう。雨風にさらされるのを防いでくれたり、盗難防止対策にもなります。

2-2.メンテナンスや作業場として最適な場所

収納しているアウトドア用品、スポーツ用品、バイク・自転車などのメンテナンスをするのにも便利です。また家具などをDIYで製作する際の作業場としても活用できます。ゴミが出たり、室内では汚れが気になってできないことを土間スペースで行うことで思う存分、趣味の時間を楽しめます。

2-3.子どもやペットとの遊び場

土間は汚れを気にせず、過ごせるのがよいところです。子どもたちやペットが遊ぶスペースとしてはもちろん、外で元気いっぱい遊んで泥だらけになって帰ってきたときに家の中に泥を持ち込まないためのスペースとしても一役買ってくれます。土間は汚れを落としやすいのがポイントです。

2-4.来客時のおもてなしに

土間空間があれば、来客時にも対応できます。テーブルと椅子を置けば、立派な接客スペースになります。テーブルや椅子を置くほどのスペースが確保できない場合は、ベンチや小上がりもおすすめです。家の中に入ってもらわなくても、腰掛けて話をすることができるのでお互いに気を遣わなくてすみます。土間があることで気兼ねなく集える家になりそうです。

2-5.分別ゴミの仮置き場として

毎日増え続けてしまうプラスチックなどのゴミ。置き場に困っている家庭も多いのではないでしょうか。ゴミをそのまま置いておくのには少し抵抗がありますが、土間の見えにくいスペースにお洒落なダストボックスを設置して入れておけば、家庭ゴミの問題解決にもつながるかもしれません。

2-6.冬のストーブ使用時に

冬場、暖房器具の使用時に土間は便利です。ストーブやファンヒーターの灯油の保管場所として、薪ストーブの燃料である薪を置く場としても使えます。土間だと汚れても気にならないので、そのような燃料置き場としても最適です。

3.土間のデメリット

土間のある家は使い勝手もよいのですが、気をつけなければならない点もあります。

3-1.居住スペースがせまくなる

土間をつくることによって、居住スペースがせまくなる可能性があります。特に広めのリビングにしたい方は慎重になった方がよいかもしれません。優先順位を考え、全体のバランスを見ながら間取りを決めるようにしましょう。

3-2.冬場、冷えやすくなる

土間に使用するコンクリートやタイルは断熱性が低いため、土間空間は冷えやすくなります。夏場はひんやりとした快適空間が期待できますが、冬場は底冷えする可能性があります。家を建てる地域の気候も考慮し、土間があっても快適に暮らせるのかどうか把握しておきましょう。家全体を高気密高断熱仕様にする、土間に薪ストーブを設置して空間全体をじんわりと暖めるようにするなど、冬場、暖かく過ごせるような工夫も必要となってきます。

3-3.こまめな掃除が必要

土間は汚れやすく、汚れも目立ちやすい場所です。自転車やベビーカーなど外で使用するものやストーブ用の燃料を保管しますので、それは仕方のないことです。普段のお手入れは、砂、ホコリなどをほうきや掃除機で取り除くだけで大丈夫です。水道水栓や排水設備を備えておけば、水で洗い流すこともできますのでお手入れしやすくなります。ですが、シミがついたり黒ずんでしまったりした場合、専用のメンテナンスが必要となってきます。素材選びの際には、掃除やメンテナンスのことも考えて、汚れにくくお手入れをしやすいものを選ぶようにしましょう。

まとめ

土間のある家、いかがでしたか? 今回は一般的なメリット・デメリットについて紹介しましたが、土間をどのように暮らしの中に取り入れたいのかによってさまざまなプランが提案できます。玄関やガレージとつながる土間、リビングとつながる土間、キッチンとつながる土間などバリエーション豊富で、「土間のある家」は暮らしに新たな風を吹き込んでくれます。自分たちらしさを大切にしたお家をつくりたい方、どうぞお気軽にご相談ください。