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「ロフトのある家」の暮らしは? 活用しやすいロフトにするためのポイント

2025.02.10

秘密基地のようなロフト空間。新築住宅でロフトのある家を考えている方もいらっしゃると思います。ロフトは子どもの遊びスペース、趣味の部屋、物置きスペースなどさまざまな空間として活用できます。ですが実際には、思っていたほど活用できていないケースもあります。ロフトを作る際にはメリット・デメリットを知っておくこと、活用方法を明確にしておくことが大切です。

1.ロフトとは?

ロフトは建築基準法では「小屋裏物置等」とされており、「屋根裏(小屋裏)にある空間」を指します。このことからも、本来は居住空間ではなく、収納を目的とした空間ということが分かります。そのためロフトには条件や制限が設けられています。

ロフトは建築基準法により、「天井の高さ(最も高い部分)が1.4m以下」「ロフトがある階の床面積の1/2以下」などの条件を満たすように作られるのが一般的です。また自治体によってルールがある場合もあります。

2.ロフトのある家のメリット

2-1.天井高のスペースを有効活用できる

実際の床面積に加えて、活用できるスペースがあることで家をより広く使うことができます。子どもの遊びスペースや収納、趣味の空間としてアイデア次第でさまざまな使い方ができます。

2-2.空間に開放感と繋がりが生まれる

ロフトのある部屋は必然的に天井が高く、開放感のある空間となります。勾配天井とロフトの奥行き感がプラスされることで、空間が広く見えます。特にリビングにロフトをつくると、より広々とした印象の空間になります。

2-3.おしゃれな雰囲気の空間になる

ロフトがあることで高さや奥行きを生み出してくれるほか、ロフトに設けた手すりや階段、はしごなどがアクセントとなり、おしゃれな空間を演出してくれます。

3.ロフトのある家のデメリットと対策

3-1.天井が低い

ロフトの天井高は1.4m以下で設計されるため、不便もあります。大人が立ったまま長時間過ごしたり、掃除がしにいというデメリットがあります。また、圧迫感を感じる人もいるかもしれません。ただ、天井が低いことで、隠れ部屋のような雰囲気を味わえるというメリットもあります。また、小さな子どもの遊びスペースとしてもおすすめです。

3-2.熱がこもりやすい

暖かい空気は上に、冷たい空気は下に集まるため、部屋の上部にあるロフトは、熱がこもりやすくなります。また、天井に近いため屋根からの熱の影響も受けやすく、夏場は特に暑さに気をつけなければなりません。

ロフトに小窓や換気口を設けて熱気を逃したり、シーリングファンやサーキュレーターなどで空気を循環させるなど、夏場の暑さ対策を考えて設計するようにしましょう。

3-3.移動が大変

ロフトは空間の上部に設けられるため、移動に手間がかかります。ロフトは収納スペースとしても活用できますが、大きなものや重いものをロフトに運ぶ作業は大変です。また、スペースがとれない場合、階段の傾斜を急にしたり、取り外し可能なはしごを設置したりすることも多く、一般的な階段よりも安全性は低くなります。転落しないような対策をしておきましょう。

4.ロフトへのアクセスは?

4-1.はしごか階段を利用

ロフトへ上がるには、階段かはしごを利用します。可動式のはしごであれば、ほぼ日本全国で使用できますが、実は階段については、自治体によって異なっています。そのためロフトをつくる場合は階段でも大丈夫なのか、それとも可動式のはしごでなければいけないのか、設計者などに最初に確認しておきましょう。

それを踏まえた上で、階段とはしごのメリット・デメリットを紹介します。

4-2.固定階段で上がる

ロフトへの上り下りのしやすさや安全面を考えると、やはり階段がよいでしょう。物を持って、ロフトを頻繁に上り下りするのであれば、固定階段がおすすめです。

デメリットとしては、固定階段の方がはしごよりも費用がかかること。また、ロフト専用の階段を設けるためには、ある程度のスペースが必要になってきます。

4-3.可動式はしごで上がる

可動式はしごの場合、使わない時は壁に掛けておき、ロフトに上がる時にはしごを掛けて使います。はしごを出したままにしておいても構いませんが、意外と広いスペースが必要になるので、使わない時は壁に掛けられるようにしておくとよいでしょう。

デメリットとしては、はしごで重い物や大きな荷物を運ぶのは大変なこと。また頻繁に物を出し入れするのには手間がかかることが挙げられます。

どのくらい頻繁にロフトを使用するのか、階段スペースを他の用途に使った方がよいのか、その点を比較した上で、階段、はしごにするかを決めるとよいでしょう。

5.ロフトのある家を素敵に仕上げる方法

5-1.はしご・階段や柵でおしゃれを演出

ロフトへ上がる方法を階段にするか、はしごにするかで部屋の雰囲気は大きく変わってきます。ロフトの柵も木製、アイアン、壁などさまざまな種類があり、部屋のインテリアに合わせた素材やデザインを取り入れるとよいでしょう。

5-2.インテリア小物にこだわる

ロフトに置く家具やクッションなどのインテリア小物をデザイン性の高いものにすると、空間がおしゃれになります。例えば、子どもの遊びスペースとして活用するなら子ども用の机やイス、大人の癒しの空間として活用するならソファやハンモック、クッション、本棚など。おしゃれな家具や小物を配置することで、お気に入りのロフト空間に仕上がるでしょう。

まとめ

ロフトをつくるかどうか、まずはロフトをつくる目的を明確にすることがポイントです。物を収納するスペースと、家族が過ごすスペースでは、つくり方にも違いが出てきます。弊社では、設計士が丁寧にヒアリングをした上で、さまざまなプランを提案していきます。まずは、お気軽にご相談ください。