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1. 土地の探し方
注文住宅を建てる際、土地探しに時間がかかってしまうことがあります。
探し方としては、「インターネットから探す」「不動産会社や工務店、設計事務所に依頼する」「自分の足で探す」などの方法があります。
1-1. インターネットから探す
不動産会社のホームページや不動産情報サイトで探す方法です。エリアや価格、広さなどの希望条件を入力することで簡単に検索することができます。ただし、情報量が多いのがメリットでもあり、デメリットでもあります。迷いすぎて時間がかかったり、せっかく希望の土地が見つかっても問い合わせてみると契約済だったりすることもあります。希望エリアの土地がいくらくらいなのか、下調べとして活用するのがよいでしょう。
1-2. 不動産会社や工務店、設計事務所に依頼する
土地に関して一番多くの情報を持っているのは、やはり不動産会社です。情報量だけではなく、常に新しい情報を持っています。またその土地周辺の環境についての情報を教えてもらえるというメリットもあります。
工務店やハウスメーカーの場合、もともと自社で分譲地を確保していることがあります。建てたい家のイメージに合う工務店やハウスメーカーがあるのなら、相談に行ってみるとよいでしょう。
一方、設計事務所の場合、自社で土地を持っていることは少なく、常に不動産情報が入ってくるわけではありません。しかし、不動産会社とつながりのある事務所が多いので、同時に複数の不動産会社で探してもらったり、そのエリアに強い不動産会社に依頼することもできます。また、建築条件付きなどの縛りのない土地を探すことも可能です。
1-3. 自分の足で探す
希望エリアが決まっているようでしたら、現地を歩きながら売却中の土地を探す方法もあります。周辺にどんな施設があるか、環境や雰囲気を確かめることもできます。ですが、時間も労力もかかりますので、ほかの方法と組み合わせて探す方がよいでしょう。
2. 土地探しの手順
2-1.希望エリアを決める
まずは住みたいエリアを考えてみましょう。通学や通勤の観点からどうか、住み慣れた土地がよいのか、それとも新天地がよいのかなど。予算との兼ね合いもありますので、いくつか希望エリアを出しておくとよいでしょう。
2-2. 資金計画
土地探しの段階からしっかりと資金計画を立てておくことが大切です。土地にかけられる費用を把握していないと、全体の予算を土地代が圧迫し、希望通りの家が建てられない可能性も出てきます。漠然とした予算ではなく、できるだけ具体的な予算を提示するようにしましょう。
また土地代を比較するときに参考になるのが「坪単価」です。希望エリアの坪単価から、予算内でどのくらいの広さの土地が購入できるのか分かります。
3. 現地での土地のチェック方法
3-1. 立地状況について
お子さんのいる家庭では保育園や幼稚園、小学校、公園、児童施設などが近くにあるか。
スーパーマーケットや銀行、病院などの施設が近くにあるか、バス停や駅までの距離も調べておきましょう。また交通量や防犯面に不安はないか、災害リスクが高くないかどうかも確認しておきましょう。災害に関するハザードマップは、各自治体のホームページや冊子で公開されています。
3-2. 土地の向きや形
一般的に、南向きや東向きの土地は人気があり、坪単価も高めです。しかし、北側の土地にもよい点はあります。南向きや東向きの土地と比べるとリーズナブルに購入できる、南側が道路に面していないのでプライバシーが守られやすいという利点もあります。注文住宅の場合、北側の土地や変わった形の土地でも、自由設計によってマイナス面をプラスに変えることが可能です。
3-3. 土地に関する規制はないか
土地は「市街化区域」と「市街化調整区域」のふたつに分けられます。原則的に市街化区域であれば家を建てられますが、市街化調整区域は農地や緑地の保全の観点から許可が必要となり、建物を建てられないこともあります。
また市街化区域の土地でも、都市計画法に基づいて用途地域が定められています。「建ぺい率」や「容積率」など、そのほかにもいろいろな建築制限がありますので、自分で土地を探す場合は即決せず、不動産や建築の専門家に聞いてみることをおすすめします。 3-4日当たり、風通し、水はけな
3-4. 日当たり、風通し、水はけなど
自然豊かな環境で近くに雑木林などがある場合、日当たりや風通しも確認しておきましょう。木々の影響で、日当たりや風通しが悪くなることも考えられます。
また、できれば雨天時の様子もチェックしておきましょう。あふれやすい側溝や、水のたまりやすい場所が近くにないかどうかも大事な確認ポイントです。
3-5. ごみ置き場や電柱の場所など
近くにごみ置き場があると便利ではありますが、においなど衛生面が気になる方は避けた方がよいでしょう。また敷地の目の前に電柱が立っている場合、車の出し入れがしづらくなることもあります。その土地での暮らしをイメージして、周辺に何があるのかも確認することが大切です。
3-6. 隣の土地との境界線
垣根や塀はどちらの所有物になるのかなど、隣地との土地の境界線も確認しておきましょう。境界線がはっきりしない土地を購入してしまい、隣人とトラブルになるケースもあります。もし境界線がはっきりしない場合は、購入する前に売主と隣地の所有者との間で境界線を確定してもらいましょう。
4. 融資の手続きについて
「土地の購入費用」と「家を建てる費用」、別々にローンを組むこともできますが、この2つを一本化してローンを組む方が手続きも返済も簡単で、手数料が安くなります。ですから土地の本契約を結ぶ前に、その土地でどのような家が建てられるのか、工務店や設計事務所に相談に行くことをおすすめします。
弊社でも、その土地でのプランをいくつか作成し、ご提案させていただきます。気になる土地がある方、土地がなかなか見つからないという方もどうぞお気軽にご相談ください。