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新しく家を建てたいと思っている方、リフォームを考えている方は年度が変わるタイミングで動き出すのがおすすめです。国や自治体ごとに家づくりを後押ししてくれる補助制度があり、年度初めに募集を開始するものが多くあります。今回は、公的な補助制度をまとめてみました。
1.国の補助金制度について【住宅省エネ2024キャンペーン】
国の補助制度「住宅省エネ2024キャンペーン」は、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、家庭部門の省エネを強力に推進するため、住宅の断熱性の向上や高効率給湯器の導入等の住宅省エネ化を支援する4つの補助事業の総称です。
補助事業は以下の4つです。
・子育てエコホーム支援事業
・先進的窓リノベ2024事業
・給湯省エネ2024事業
・賃貸集合給湯省エネ2024事業
その中から今回は「子育てエコホーム支援事業」を紹介します。
2.子育て世帯などに交付される補助金
「子育てエコホーム支援事業」は、子育て世帯*¹または若者夫婦世帯*²が、エコホーム支援事業者*³と契約し、高い省エネ性能の新築住宅を建てたり、省エネリフォームを行う場合に補助金が交付されます。
*1 子育て世帯 :申請時点において、2005年4月2日以降に出生した子を有する世帯
*2 若者夫婦世帯:申請時点において夫婦であり、いずれかが1983年4月2日以降に生まれた世帯
*3 エコホーム支援事業者:建築主に代わり交付申請等の手続きを代行し、交付を受けた補助金を建築主に還元する者として、あらかじめこの事業に登録をしている住宅事業者のこと。
※交付申請期間:予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)
2-1.新築の注文住宅で交付される補助金
子育て世帯または若者夫婦世帯が、エコホーム支援事業者と契約し、長期優良住宅またはZEH水準住宅を新築する場合に、1戸あたり40~100万円を補助します。
なお、証明書などにより、「長期優良住宅またはZEH水準住宅に該当することが確認できる」「所有者(建築主)自らが居住する」「住戸の床面積が50㎡以上240㎡以下である」などの条件がありますので、エコホーム支援事業者と相談をしながら進めていくようにしましょう。
2-2.リフォームで交付される補助金
所有者などが、 エコホーム支援事業者と契約し対象となるリフォーム工事をする場合、リフォーム箇所に応じた補助を行います。
<子育て世帯または若者夫婦世帯>
既存住宅を購入してリフォームを行う場合・・・ 1戸あたりの上限補助額60万円
長期優良住宅の認定(増築・改築)を受ける場合・・・1戸あたりの上限補助額45万円
上記以外のリフォームを行う場合・・・1戸あたりの上限補助額30万円
<その他の世帯>
長期優良住宅の認定(増築・改築)を受ける場合・・・1戸あたりの上限補助額30万円
上記以外のリフォームを行う場合・・・1戸あたりの上限補助額20万円
「開口部の断熱改修」「外壁、屋根・天井、または床の断熱改修」「エコ住宅設備の設置」のリフォーム工事が対象となります。なお、これらの工事と同時に行うことで補助対象となる工事(子育て対応改修、防災性向上改修、バリアフリー改修など)もありますので、エコホーム支援事業者にご相談ください。
3.地方自治体の補助金制度
自治体独自で補助金を出している場合もあります。
例えば、弊社が拠点としている愛媛県松山市では以下のような補助制度があります。
3-1.愛媛県の補助金制度
「令和6年度 えひめ材住宅普及啓発事業」
愛媛県産材の利用を促進するための補助制度です。地元の木材を使った、木のぬくもりを感じられる家づくりを考えている方におすすめです。
以下の事業があります。
・えひめ材の家づくり促進支援事業
・住宅等リフォーム木材利用促進事業
・外構施設木材利用促進事業
3-2.松山市の補助金制度
「令和6年度 わが家のリフォーム応援事業」
松山市では、安心、安全で、誰もが永く暮らし続けられる住まいづくりを応援するために、リフォーム応援事業補助金を交付しています。子育て世帯や高齢者のほか、移住者や空き家利用をする方などを支援し、加算します。
「令和6年度 松山市ゼロカーボン推進補助金交付事業」
松山市ではゼロカーボン推進に取り組んでいて、住宅に関するものでは以下の項目に関して補助金を交付しています。
・太陽光発電システム設置補助金
・ZEH補助金
・家庭用燃料電池システム設置補助金
・住宅用蓄電池システム設置補助金
・V2H充放電システム設置補助金
・家庭用エコキュート補助金
4.まとめ
家を建てられる方にはぜひ補助制度をうまく活用してほしいと思います。他にもさまざまな補助制度があり、組み合わせができるものもありますので、ご依頼者様の建てたい家に合わせてご提案させていただきます。期間限定のもの、募集枠に達し次第終了するものも多くありますので、どうぞお早めにご相談ください。
※ご相談から注文住宅完成までの流れについてはこちらをご覧ください。