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自由設計で叶える子どもの成長に合わせた家づくり! リビング学習のメリット&デメリット、成功させるコツは?

2023.04.14

お子さんのいる家庭では子どもの成長を見据えた家づくりが大切になってきます。幼児期は遊びのスペース、小学生になると勉強スペースのことも考えなくてはなりません。また学年が上がるにつれて学習スタイルも変わってくるので、その都度、見直しも必要になってきます。今回は小学校低学年のお子さんにおすすめ、リビング学習についてまとめました。

1. リビング学習とは

子どもがリビングで勉強することをリビング学習といいます。最近はリビングで勉強できるように、カウンターなどのスペースを設ける「スタディスペース」を取り入れる間取りが増えてきています。メリット、デメリット両面ありますので、みていきましょう。

2. リビング学習のメリット

2-1.コミュニケーションを図れる

子どもは勉強、親は家事など、別々のことをしながらも同じ空間にいるのでコミュニケーションを取りやすくなります。小学校低学年の頃は、まだまだひとりで勉強するのは難しいものです。誰かがそばにいてくれるからこそ安心感をもって、取り組めるのです。

親の立場としても、子どもの様子を見ながら家事や仕事ができるので安心ですね。

2-2.勉強を見てあげられる

低学年の頃の勉強は分からないことが多くて当たり前です。漢字や計算問題につまずいている時、ほんの少し手助けをしたり、声を掛けてあげるだけで子どものやる気スイッチは入るものです。また、どんな勉強が得意で、なにが苦手なのか、子どもの様子を知ることができるのもよい点でしょう。

2-3.集中力を高める効果も

静かな場所よりも、少し雑音があったり、音楽が流れている方が集中できるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。勉強についても同じようなことが言えます。リビングは、家事の音が聞こえたり、家族の話し声が聞こえる場所でもあります。そのような環境でも勉強に取り組めるよう練習をしていくと、集中力を高めることにつながります。

2-4.ワークスペースとしても活用

在宅で仕事をする、書類の作成、アイロンがけなど、ワークスペースとしての使い方もさまざまです。テーブルの広さがあれば、お子さんは勉強、お母さんは読書など、親子でイスを並べて過ごすこともできます。

3. リビング学習のデメリット

3-1.集中できないこともある

メリットで「集中力を高める効果がある」と書きましたが、逆に雑音が聞こえたり、家族がいることで集中できない場合も考えられます。お子さんの性格をふまえながら、どのような環境が勉強に集中しやすい環境なのかを観察することも大切です。

3-2.勉強のための準備が必要

リビングは勉強部屋、子ども部屋ではないので、勉強する時に必要なものがすべてそろっているわけではありません。勉強の途中で「アレがない、コレがない」とならないよう、必要なものを勉強前にそろえてから取り掛かるようにしましょう。

3-3.リビングが散らかりがちになる

リビングで勉強すると、どうしても教科書や勉強道具をリビングに置きっ放しになりがちです。勉強が終わったら、必ず子ども部屋などの片付ける場所に片付けるということをお子さんとしっかりと決めることが大事になってきます。根気強く、片付けを習慣化させましょう。

また、消しゴムのカスなどの細かいゴミも散らかりがちです。勉強が終わったら、机の上にゴミが残っていないかチェックする習慣も身につけさせましょう。

3-4. 勉強中の姿勢が悪くなりがち

勉強机とイスは、勉強に取り組みやすいように考えられてつくられていますが、リビングのダイニングテーブル、ローテーブルなどでは、姿勢が悪くなったり、集中するのも難しいものです。可能であれば、間取りを考える段階から「スタディスペース」を設けましょう。

またイスは簡易的なものではなく、よい姿勢を保てるようなしっかりとしたタイプのものを選ぶとよいでしょう。

4. リビング学習を成功させるポイント

4-1.収納スペースを設ける

「勉強道具がリビングに散らかりがちになる」というデメリットを解決するためには、収納スペースを確保することです。ランドセルや教科書なども収納できるワゴンタイプの収納ボックスなど、リビング学習にピッタリの商品もありますので検討してみるのもよいでしょう。また、筆記用具類も透明な道具箱のようなものに片付けて持ち運びできるようにしておくと便利です。

4-2.勉強しやすい環境を整える

子どもがリビングで勉強している時間は、テレビをつけない、楽しそうなことを控えるなど、家族みんなで協力して勉強しやすい環境を整えてあげるとよいかもしれません。大人は家事や読書をしたり、年下の兄弟がいる場合は絵本を読んであげたり、お絵描きをするといった遊びなら、気が散りにくいかもしれません。

4-3.時間や目標を決めて取り組む

リビング学習は、お子さんの性格によっては集中できず、だらだらと勉強してしまいがちです。そうならないためにも、時間を決めて勉強したり、「ここからここまでやる」など目標を立てて取り組むと集中できるでしょう。この集中力の積み重ねが、将来、役に立つかもしれません。

まとめ

リビング学習にもメリット、デメリットいろいろあります。もちろん、お子さんによって向き不向きもあります。ですが、家づくりをきっかけにお子さんの学習環境について考えてみるのもよいのではないでしょうか。家族みんなでお子さんの成長を見守れるような家づくりを提案していきたいと思っています。